私たちの作る未来をCMに

2024年7月5日から、山梨の昭和イオン内の東宝シネマで「みどり薬局」のCMが一年間放映されます。このCMは、どの映画が上映される際にも観ることができます。「薬局が映画館でCMを流すなんて!」と驚く方も多いでしょう。そんな皆さんに、今回の企画の裏側と私たちの思いをお伝えします。

広告を出す経緯

私たちは地域のみなさまにより一層親しみやすく、頼りになる薬局を目指し、様々な取り組みを進めてきました。
その一環として、この度、皆さまにみどり薬局を知っていただくための広告を展開することになりました。
近年、大型薬局の増加など、競争が激化する中で、山梨で展開する地域密着型の薬局である私たちも、より多くの方にみどり薬局を知っていただく必要性を感じていました。
今回の広告を通じて、みどり薬局が地域のみなさまにとって、健康と安心をサポートする存在であることを、改めてお伝えできれば幸いです。

どうせ作るなら本気を出そう

みどり薬局がCM作成するのは初めてではありません。
過去には箱根駅伝・TVCM(水戸黄門)・中央市のデジタルサイネージなどなど・・・
様々な広告媒体を利用して、皆様に「みどり薬局」をアピールしてきました。

どうしたらワクワクできるコマーシャルを作れるのだろうか?

当時のスタッフの悩み

そこで、今回は既存の業者に頼るのではなく、共にワクワクする作品を制作できる人を探すことにしました。

カット2

clickとの出会い

動画制作のパートナーを探していたところ、北杜市を拠点に活動するフリーランスクリエイター集団「click」に出会いました。この出会いは、私たちにとってまさに運命的なものでした。

最初の打ち合わせの際、clickのクリエイターたちは私たちの話に真剣に耳を傾け、薬局業界について深い興味を示してくれました。彼らは、ただの映像制作ではなく、私たちのビジョンを共有し、それを映像として具現化することに全力を尽くす姿勢を見せてくれました。その情熱とプロフェッショナリズムに触れた瞬間、私たちは彼らと一緒に素晴らしい作品を作れると確信しました。

具体的には、clickのクリエイターたちは私たちの店舗を訪れ、薬剤師たちの仕事をじっくり観察しました。彼らは薬の調合や患者対応の様子を細かく記録し、その中で見つけた美しい瞬間や感動的なエピソードを映像に如何に落とし込むかに注力していました。打ち合わせは毎回数時間に及び、私たちの思いやビジョンを伝えるために、多くの時間をかけました。

clickのクリエイターたちが私たちの話を聞き、実際の業務を体験する中で、彼らは自分たちの仕事に対する理解を深め、作品のクオリティを高めるためのアイデアを次々と出してくれました。このプロセスを通じて、私たちの思いが映像として形になることを実感し、期待が膨らんでいきました。

クリエイターさんが関わる子供発信の情報誌

私たちのコンセプト

薬物治療に取り組む多くの人は、不安や悲しみを抱えながら私たちの元を訪れます。私たちは、自宅や施設、職場など、薬とつながるすべての場所で少しでも笑顔でいられる時間と体験を提供したいと考えています。この思いが込められたビジョンが、「笑顔で薬と人がつながる場所を作る」という「みどり薬局」の目標です。

その体験を作る大事な要素の一つが「ワクワク」です。

新しい経験や知識、視野が広がる体験は私たちの生活を彩ります。調剤室の奥にいるガラス越しの薬剤師さんの仕事をどのように見せるのか?新しい視点から薬局の役割を切り取ることで、これまでとは異なる薬の見え方や感じ方を提供しようと考えました。色とりどりの薬剤の色、割れる感触、PTPシートのアルミ音など、何気ない薬との接点にフォーカスして再認識することで、薬を飲む体験にワクワクを生み出すことに挑戦しました。

カット3

ASMRという切り口

ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)は、聴覚や視覚への刺激によって心地良い感覚を引き起こす現象です。焚き火や川のせせらぎなどの自然音から、人工物の加工音まで、さまざまなASMRが存在します。

WEBページより抜粋

今回のCMでは、薬局版ASMRに挑戦し、特別な近距離撮影や精密な音声収録機材を用いて、映画館という特別な環境で楽しめる映像と音声を提供します。

カット4

私たちが作っているもの

薬局や薬剤師が提供しているものは、単なる薬ではありません。お薬という無数の組み合わせと一人一人の患者様を、まるでパズルのように組み合わせていくことです。

カット5

一見無造作に見えるものでも

カット6(薬を使った影絵)

光を当てることで一つの絵になります。それは、私たちと関わる多くの人の笑顔を作る力になると信じています。

CM内にて作成した影絵アート

最後に

携帯で動画を見るのも良いですが、その迫力や音声は映画館で観ると一味違います。皆さんも映画を観に行く機会があれば、少し早めに席につき、ポップコーンを食べながらCMを楽しんでください。映画の始まる直前のワクワク感を、薬局でも感じてもらえると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Client:みどり薬局 ワカバ株式会社
Creative Guild「CLICK」
Creative director : 篠、楢畑
DOP : 田中
Cinematographer : 安江
Assistant : 野呂瀬

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